うまみ成分は、日本人が見つけたもので、西洋では、このうまみ成分が認識されるまでは、長いあいだ四基本味「甘味・酸味・塩味・苦味」が主とされていたのです。

このうまみ成分が昆布や鰹節などにあることが分かってから、うまみ成分の研究がなされ、今の「うまみ調味料」が発売されるようになったのですよ。皆さんがご存知の味の素・だしの素などがそうです。

食べ物の味というと、この五基本味を感じる「舌」のことばかり考えがちですが、味覚には、視覚や臭覚というものも大切な役割を持っていることを忘れないでください。

どんなに美味しいと言われても、嫌いな匂いがするものや見た目が悪いものを食べるには勇気がいりますでしょ。

美味しそうな匂いがすれば「食べたい」と思いますし、また、見た目が綺麗に盛り付けられているものをみれば「美味しそう」と思うものですよね。

この、味覚、臭覚、視覚が満たされた食事が望ましい食事だといえると思います。