日本食には、実にいろいろな器が用いられ、器も料理の演出として欠かせない物ですよね。
そして、世界と比べてみると日本の食文化の一つのなかに「器を持って食べる」という独特な文化があります。
これは、前にも書きましたが、昔は、畳に座りお膳で食事を箸でしていたため器を持ち上げて食べなければこぼしてしまうからなのだと思われます。しかも、箸で汁物を食べるには、器を口元にもっていかなくては食べれませんよね。
そのため、日本の器(特に熱い物を入れる器)には、持ち上げたときに中のものの熱が直接手に伝わらないように作られています。それが、ご飯茶碗やお椀などの底にみられる高台です。
海外では、スープなどの汁物はスプーン(中国ではレンゲ)でいただきますので、器を持ち上げて食べる必要がないので、この高台はありません。
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