お盆の時に話にでました「精進料理」ですが、この「精進料理」は、食も修行のひとつとして僧侶が作り食べる食事なのですが、一般家庭でお盆などでも食され、また、料理屋などでも作られています。
この「精進料理」は、肉や魚介類をいっさい使わないで、野菜や豆類・穀物を工夫して調理した料理のことです。
精進料理の「精進」という言葉ですが、お相撲さんが横綱になったときに「これからも精進して励みます」などと言っているのを聞いたことがありますでしょう。「精進」という言葉には、○雑念を去り、仏道修行に専念すること ○一定の期間行いを慎み身を清めること ○肉食を断って菜食をすること ○一つのことに精神を集中して励むこと。一所懸命に努力をすること などの意味があります。
また、精進料理に似た料理で、懐石(料理)があります。この懐石は、茶道の千利休が精進料理を参考にして、お茶を頂く前の食事として生した質素な食事だったのですが、最近では、茶席に関係なく「懐石料理」として料理屋などで豪華で高価なものも作られています。
懐石と間違われるのが会席料理ですが、この会席料理は、酒席で頂く料理のことですので、精進料理とは違います。
※懐石には料理の意味が含まれていますので、懐石の場合は懐石料理とは本来言いません。会席料理のときのみ会席料理といいます。
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