「枝豆」(写真右)と同じように耳にする「だだちゃ豆」(写真左)ですが、この「だだちゃ豆」は、大豆の銘柄のひとつです。
「だだちゃ豆」は、山形県鶴岡市(庄内平野)の特産品で、江戸時代に越後から庄内に伝わった品種のいいところを選抜育成してできた豆で、旨味(アミノ酸)と甘味が豊富なのが特徴です。莢も茶色い産毛がしっかり付いていて、莢の中の豆も普通の枝豆に比べると薄皮が少し紫っぽい色をしています。「だだちゃ豆」は、収穫期(8月の旧盆の頃から9月上旬まで)が短く保存も難しかったため、他の地域では、食べることが出来ず、幻の豆と呼ばれていたそうですが、最近は、流通の便がよくなったため、「枝豆」と同じくらい馴染みが深くなってきています。
「だだちゃ豆」の「だだちゃ」という言葉は、庄内地方の方言で、「お父さん」という意味があるのだそうですよ。
なんでも、鶴岡が庄内藩だった頃、殿様が大変な豆好きで。毎日、枝豆を持ち寄らせては、「今日は、どこのだだちゃの枝豆か?」と聞いていたことから、「だだちゃまめ」と呼ばれるようになった。と、いくつかの資料に共通してありました。
また、「だたちゃ豆」は、シジミよりもオルニチンが多く含まれているそうです。
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