お節料理

お正月の時に頂くのが「お節料理」ですけど、この「お節」は「御節供」からきています。

そう、お正月も節句(桃の節句3/3・菖蒲の節句5/5・七夕7/7・菊の節句9/9)のひとつなのですよ。

家族と新しい年を迎えることを祝い、家族の繁栄、健康を願うために食べるのが「お節料理」なのです。

ですから、料理を入れる器も、良いことが重なりますように・・・と言う意味もあって重箱が使われます。

そして、「お節料理」にも、ひとつひとつ意味があります。

たとえば、「お節料理」や「お雑煮」等に使われる梅の形ですが、梅は花が咲くと必ず実を付けるので縁起がよいことから使われています。そして、紅白なます(大根とニンジンの酢の物)は、紅白の水引を表しているんですよね。

かまぼこも紅白ですよね。

この紅白ですが、もちろん「めでたい色」だから使うのですが、紅は、日の出・魔除けを表し、白は、神聖・清浄を表します。

それから、黒豆は豆に働く。とか、昆布は喜ぶ。のように駄洒落のようなものもありますよね。

そして出世魚(コハダやブリ)を使うのは、将来の出世を願ったり・・・他にもたくさんありますよね。

「お節料理」を頂くときに、一つ一つの意味を話題にするのも楽しいと思いますよ。


お正月は、日本人にとって大切な行儀です。

「お節料理」を盛りつけるのに、お重がなければお皿に盛っても構わないと思いますよ。

もちろん買ってもいいと思います。

ただ子どもに、お正月を迎えたときに「日本の文化」「日本の食文化」を伝えていっていただきたいと思います。