「鏡開き」は、正月に神様にお供えしていた鏡餅を下げて割り、雑煮や汁粉にしていただく年中行事です。
鏡餅は、今は餅を丸めて重ねたものを飾るところも少なくなってきましたが、昔は、「鏡餅」は、かならず餅で作っていました。そして、松の内が開けた1月11日に、鏡餅を(木槌などで)割っていただくのですが、なぜ鏡餅を割るかといいますと、「鏡開き」は、武家社会の風習だったため、斬るは切腹を意味するため忌み嫌われたといわれています。
それから、「鏡開き」の日は、1月11日が一般的だと言われていますが、京都などでは1月4日に、関西では1月15日に行われるところが多いですから、「鏡開き」は地域によって違うと言うことになりますね。
さて、鏡開きの時によく作られるのが「汁粉」ですよね。その「汁粉」に使われる「あずき」には、タンパク質、ビタミン(B1・B2)、鉄分、亜鉛、食物繊維、イソフラボンなどが含まれていて、体にとてもよい豆で、漢方薬としても利用されているのですよ。
「あずき」は、他の豆より煮えるのが早いですから生のあずきからでも汁粉は簡単に作れますけど、今は、スーパーなどで、煮たあずきや缶詰のあずきを売っていますので、今度の鏡開きには「汁粉」を作ってみてはいかがですか?
あと、鏡開きに汁粉を作るもう一つの理由として、割った餅は、見た目がよくないため小豆の汁で、餅の形を隠すとも・・・
とにかく、神様に供えした「餅」ですから、残すことなく頂きましょう。ということで、鏡餅を割ったときに出てくる小さな餅のかけらも、油で揚げて、醤油・塩や砂糖をふれば、おやつとしても美味しくいただけますよ。
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