昔・・・と言いましても昭和30年代頃までの事なのですが、小麦粉のことを「うどん粉」「メリケン粉」と言っていたことがあります。
「うどん粉」とは、日本の小麦で作られた小麦粉のことで、国産小麦がうどんを作るのに適していたためです。古くから日本では小麦粉でうどんを作る文化がありましたからね。
そして「メリケン粉」は、アメリカの小麦で出来た小麦粉のことです。どうも、アメリカという英語の発音をメリカンと聞いたからだとか・・・
しかし、この「メリケン粉」を輸入し使うようになったのには訳があったようです。
第二次世界大戦という戦争があったときに、それまで日本にあった製粉工場が無くなってしまい、食糧不足の援助物資の一つとしてアメリカから小麦粉が輸入されるようになったようです。それまでは、小麦粉の輸入は少なかったそうですよ。
いまでは、アメリカだけでなく、カナダやオーストラリアなどからも輸入されています。といいますのも、日本は世界でも小麦粉の消費量がとても多いからなのです。
身の回りで小麦粉で出来ているものを調べてみると面白いと思います。
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