鰹(カツオ)漁のときに、生餌としてつかわれるカタクチイワシを入れて運ぶ孟宗竹で作った籠のことを「イワシ籠」といいます。
「イワシ籠」の大きさは、長さ4m高さ・幅が3mほどで、竹籠のなかでは、日本最大級の大きさになります。
この「イワシ籠」は、10月頃から約5ヶ月間の寒い時期に海沿いで作られ、作られた「イワシ籠」は、イワシ漁をしている漁場まで籠船(イワシ籠を取り付けている船)に乗せて運ばれ、漁場に到着すると、海に降ろしてイワシを活きたまま籠に移し、イワシの入った籠を籠舟がゆっくりと引いて港に帰ります。
この「イワシ籠」の寿命は一年なのだそうですよ。
今では、この「イワシ籠」を作れるところは、熊本県水俣市に一軒しかなく大変珍しいものだそうです。
※写真の「イワシ籠」は、遊具用として使われているため、出入り口と窓が開けられていますが、普通は穴は開いていません。
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