「楊枝」というと写真の爪楊枝(写真左)と黒文字(写真右)がよく知られていますよね。
前に爪楊枝について書いたことがありますので、今回は黒文字について・・・
この「黒文字」は、植物の名前をそのまま使っているのですが、「黒文字」は、しなやかで歯当たりがよく、弾力性があり折れにくいのですが、香りもします。口の衛生を気にした昔の人が「黒文字」を「楊枝」の材料として選んだ理由かもしれません。余談ですが、「黒文字」の香料は、かつて化粧品や石けんなどにも使われていたそうですよ。
そして、この「楊枝」は、奈良時代に仏教とともに仏具の一つとして伝わってきたとかで、初めは僧侶や公家だけに使われていたということで、庶民が普段に使うようになったのは江戸時代のようです。特に浅草寺の境内では、楊枝屋がたくさんあり、とても流行ったらしいですよ。もちろん江戸時代の「楊枝」は一本一本手作りだったわけですから、使う人が多くなればお店が増えたことは納得できますよね。
私たちが「黒文字」をみたり使ったりするのは、和菓子を頂くときが一番多いかもしれません。
そして、料理屋で「黒文字」を使っているところは、ちょっと高級かも・・・ね。
※お釈迦様の教えの「楊枝」は、房楊枝(ふさようじ)といって、写真のような「楊枝」ではなかったみたいです。今度、記事にしたいと思いますが、写真を載せることが出来たらいいのですが・・・
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