かき氷

毎日、毎日、暑い日が続いていますね。

こんな暑い日には「かき氷」が、やはり美味しいですよね。

ところで、今のようなかき氷が食べられるようになったのは、第二次世界大戦後だというのですから歴史的には浅いですよね。

ところがそれまで、かき氷が食べられていなかったわけではないようで・・・古くは、奈良時代から氷屋さんはあったらしいです。

その当時は冬の間にとれた氷を氷室という方法で保存していたようです。そして、平安時代の清少納言の枕草子にもかき氷がでてくるらしいのですが、この頃のかき氷は、小刀で氷を削って蜜(植物の樹液?など)をかけて「かき氷」として食べていたようです。

もちろん、この時代には、冷凍庫などがなかったわけですから、冬の間に氷室にたくさんの氷を貯蔵して保存していたようですから、氷は、それはそれは貴重なものだったということですよね。

今は、たくさんの種類の蜜がありますが、色々な蜜が出来る前(第二次世界大戦前)は、削った氷りに砂糖をふりかけた「雪」か砂糖蜜(砂糖をとかしたもの)をかけた「みぞれ」か、みぞれに餡をのせた「金時」くらいしかなかったようです。

余談ですが・・・

「雪」は、私が幼い頃、祖父母の家に電気冷蔵庫の他に氷を入れる冷蔵庫があり、その氷が小さくなったら細かく砕いて作ってもらっていた記憶があります。当時、シロップではなく、砂糖をふりかけてだしてくれるのが私にはとても新鮮でした。ですけど、祖母にとってはそれが「かき氷」だったのですよね。